私たちには皆、夢とゴール、つまり、人生でやりたいことや所有したいものがあります。 ゴールの規模に関係なく、その計画や行動の整合性を取り、組織化をすれば、それらのゴールは達成できるようになります。

ゴールというものは、ただそれをしようと決めただけでは達成できません。 例えば、誰かがバスケット・ボールのゲームを見ていて、バスケットの選手になるのはいい考えかもしれない、と思うかもしれません。でも、そう考えたことでそれが現実になるわけではなりません。 どんなゴールであれ、それに到達するためには、具体的な行動を取らなくてはなりません。例えば、学校のレギュラー・チームに入るために必要な各技能を何度も何度も繰り返し練習して、それから毎日バスケットの練習に行ったりします。 そうしたことや活動が、最終的にゴールを達成するための必要な変化と向上をもたらすのです。

ゴールの達成に向けて取り組んでいて、自分がやっている行為がそれに近付くための助けになっていない、ということに気付くことがあります。 これは、そのゴールに到達するための計画や行為に整合性がないからかもしれません。 例えば、バスケットの選手になりたいと思っている人が、自分のゲームをプレーする能力を向上させるのに苦労しているとしましょう。 放課後、友だちとバスケットをしてたくさんの時間を費やしています。楽しいからですが、それぞれの技能を十分には練習することにはなりません。 ですから、放課後のゲームは、ゴールに到達することとは整合性が取れていないことになります。

ゴールに到達するためには、いくつかの主題が調整されなくてはなりません。 サイエントロジーでは、これらがひとつのスケールにまとめられました。 あなたのゴールに対して、スケール上のさまざまなアイテムを取り上げて、そのゴールに一致するようにそれぞれが何になるかを考えます。 それからすべてのアイテムを見直し、それぞれが残りのアイテムおよびそのゴールと噛み合うようになるまで変更を加えていきます。

アイテムすべての整合性が取れたこのスケールを使えば、自分のゴールを達成することができるでしょう。

ゴール

「ゴール」とは、人がやりたいこと、または所有したいと思っているものであり、そのため人はゴールの達成に向けて自分の活動に方向性を与えます。 ゴールは頻繁に長期にわたっています。

目的

「目的」とは、より小さな重要性を持つゴール、またはより小さな領域を扱うゴールです。 目的は、そのゴール全体の中の特定の活動に当てはめられます。

例えば、プロのバスケット選手になるというゴールを持っているとしたら、その目的は、名声を得て、たくさんのお金を稼ぐことかもしれません。

方針

「方針」とは、人が決めた規則や指針から成っています。 方針は長期にわたるもので、変更される可能性の小さなものです。

計画

「計画」とは、何かをどのように達成するかという手段のことです。 それは、何かを向上させるため、あるいは問題を解決するために、実行しなければならない基本的な行為から成っています。 計画には、通常、利用可能な資源（資金、従業員、備品、設備、供給品など）に基づいて、それらを利用する賢い考えが含まれます。

プログラム

「プログラム」とは、計画を実行するための、順番に並んだ一連のステップです。

プロジェクト

「プロジェクト」とは、プログラムのひとつのステップを実行するために書かれた、一連のステップのことです。

オーダー

「オーダー」とは、プログラムまたはプロジェクトのステップを行うように誰かに与えられた指示、命令です。

理想の光景

「理想の光景」とは、ある光景や領域のあるべき状態を表すものです。 それは達成することのできるものです。 どのような活動にも現存の光景があり、それは何かがたった今どのような状態にあるかを示します。 理想の光景を現存の光景に照らして比較すると、その領域を理想に近付けるために何を変える必要があるかがわかります。

スタティスティックス

「スタティスティックス」とは、より以前の同じものの数または量と比較された数または量のことです。 スタティスティックスは生産を測り、達成されつつあるものの程度を示します。

価値ある最終生産物

「価値ある最終生産物」とは、他の活動と交換することができるものです。 「交換」とは、価値のあるものに対して価値あるものを与える行為です。 価値ある最終生産物は、食べ物や衣服、お金、協力などの支援を得るために交換することができます。

成功するためには、同一主題に関してスケール上の各アイテムがすべて、他の全アイテムと一致しなければなりません。

例えば、ある人がコミュニティーの状態を向上させるというゴールを持っているとしましょう。空き地を公園にして、コミュニティーの人々がさまざまなスポーツ活動を楽しむことができるようにしたい、という計画でます。

これに当てはまるプログラムには、近くにある空き地の使用許可を市役所で得る手順を見付け出す、というステップが含まれるでしょう。 公園の設置について教会グループやコミュニティー・クラブに話し、どのように彼らの参加を促すかを考える、というステップもあるでしょう。 さらに、そのプログラムのステップには、公園のための運動設備を見付けることも含まれるでしょう。

この生産の増加を測るスタティスティックスは、コンタクトしたグループの数と、公園設置の援助に同意したグループの数になります。

価値ある最終生産物は、オープンして利用されている公園（魅力的で、人々が座っていたり散歩していたり、スポーツ活動を行いたいと思うもの）になるでしょう。 この公園は、このコミュニティーに住む人々と交換できるものです。 そして、結果としてより友好的で、より安全な近隣地域が生まれ、それは公園をそこに設置することと交換できるものです。

スケールのひとつのアイテムが他のアイテムと噛み合っていない場合、そのプロジェクトは妨げられるか、恐らく失敗してしまいます。 上記の例では、公園の周りを行き来する車の数というスタティスティックスは、人々が歩き、子供たちが遊んでいるところの交通があまりにも過剰になってしまった場合、破壊的なものになり得ます。

どの活動においても、これらのアイテムすべての整合性を図り、それを行動に移す技能が「経営」と呼ばれるものです。 そして、このスケール上のアイテムの整合性を取ることにより、どの活動も改善することができ、それらはゴールを達成するように連係して機能することになります。

このスケールとその構成部分、そしてそれらを統合する能力は、組織化における最も貴重なツールのひとつです。