交代が求められるのは、 ふたつの状況しかありません。 とてもうまく行っている状況と、 全くうまく行っていない状況です。

誰かがとてもうまくやっていた仕事を引き継ぐのはなんと心地良いことでしょう。

それは「成功している靴を履く」ようなものだと言えるでしょう。 とても簡単です。 ただ履けばいいんです。歩く必要もありません。

人々はそれは違うと言うかもしれません。というのも、あなたは「あなた自身の新しい方向へと始める」、または「仕事で自分の個性を発揮する」ことになっているからです。

いいえ！ 取るべき正しい行動はブーツを履くだけです。歩いてはいけません! ある人がその領域から昇進したのなら、そこは良い状態に違いありません。ですから、あなたは何も変えないのです。

即座にわかるのは、 組織内の弱点すべてがあなたのところへ一挙にやって来るということです。 プレッシャーとは、あなたの考えや行動に影響を及ぼす人や物事のことで、あなたに何かをするように圧力をかけます。

あなたの前にその地位にいた人も、こういったプレッシャーすべてを受けていたのですが、それらをうまく食い止めていたに違いありません。それらはまだ存在しているのですから。

ですから、もし誰かがあなたに、前任者が署名しなかった物に署名を求めても…ただ署名してはいけません。 それは行うことのできる簡単な規則です。

これは人が就く地位の中でもこれまでで最も怠惰なものです。 そして、唯一、そのようにしてそのポストに就くことができるのです。完全に怠惰でいるのです。 何も行ってはいけません！

あなたが行わなければならないことは、注意深く観察して、仕事のやり方を学び、組織の規模にもよりますが、しばらくはそれがどのように機能しているのかを見て、それから「ノーマルのコンディション」を使って機能させることです。

「ノーマルのコンディション」の一部として、あちこちに行ってのぞいて回り、その週わずかに良くした原因を見付け、それを強化するのです。

そして、わずかに悪くした原因を見付け、それを取り除いてください。 ただ探し回って、こういったものを見付けるのです。

あなたがそれを終える頃には、物事が機能する方法に熟知するようになっているでしょう。あなたはすべての人の名前を覚え、すべての書類がどこにあるかを知り、そして人々が最も避けようとしているものさえ知るようになるでしょう。 このように、組織はただ上昇し続けます。 成功裏に進んでいくことでしょう。

前任者が行っていたのとまったく同じ行動を毎日行います。 その人が署名しなかったものには一切署名しません。 たったひとつのオーダーでさえ変えてはいけません。 すでにオーダーとして存在している、送られてきた書類に目を通してください。 そして人々に、それらのオーダーに従わせるように忙しくしてください。 このようにして組織はどんどんと大きくなっていきます。

「パワー・チェンジのコンディション」の中で最も重要な点は組織を調査する点です。 正確な規則や物事が行われる方法を調査してください。 慣例（普通のこと、または定期的な手順の一部）でないなら、いかなるオーダーも出してはいけません。 何も変えてはいけません。 新しい考えを試そうとしてはいけません。 去ったばかりの人がしていたことを完全に書き上げてください。 あなたが引き継いだばかりの仕事を主に観察してください。 何かをする前に、新しい仕事を学んでください。

新しい仕事であろうと、崩壊した仕事であろうと、「存在していないコンディションの公式」を行って引き継ぎます。 しかし、成功した仕事を引き継ぐ時は、パワー・チェンジの公式を使います。

パワー・チェンジの公式

「パワー・チェンジのコンディションの公式」 は次の通りです。

新しい仕事を引き継いだら、新しいパワーの領域に完全に通じるようになるまで、何も変えません。