調査を行う
人がデータ分析を使い始める時、データの中のアウトポイントを理解するのではなく、依然としてデータ分析に関してのデータを理解しようと努めるということがよくあります。 その矯正法は、単にこのコースの教材のデータにもっと精通することです。
理想の光景の知識を得ることは難しくありません。 アウトポイントとは単に、理想の光景から非論理的に外れているものに過ぎません。 現存の光景と理想の光景を比較することによって、容易にアウトポイントを見ることができます。
理想の光景を知るためには、その正しい生産物を考え出すだけでよいのです。 もしそれらが生み出されていないのであれば、理想の光景から外れていることになります。 その場合、さまざまなタイプのアウトポイントを見付け出し、それからWHYを突き止め、そうすることによって解決への扉を開くことができます。 そしてそれを解決することで、人は単にその光景からその生産物を出そうと努めるのです。
このようなやり方(生産物から始まって組織化へとさかのぼっていくこと)で進めていかなければ、どんなものも大して分析することはできません。 アウトポイントではなく、ただの誤りしか出てきません。 現存の光景は、それによって生産物を生み出す程度に応じて優れたものであり、それがどれほど美しく描かれていようと、美しいカーペットが敷かれていようと、どれほど人々の意見による後押しを受けていようと関係ありません。
何かを製造している工場や戦争をしている軍隊、食事会を催している主婦など、どんな状況にも生産物があります。
目的のない人生を送っている人はとても不幸な人です。 仕事をしていない人や単に趣味的で、真面目に仕事をしていない人でも、幸せな気分になれるのは生産物がある時だけです。
どんな光景にも必ず生産物があります。
規範的な行為
初心者は以下の手順を踏まないと混乱して失敗し始めることがあります。
1. 個人や活動が何を生産しているべきか、正確に考え出す。
2. 理想の光景を考え出す。
3. 現存の光景を調査する。
4. 理想の光景から既存の光景へと、アウトポイントをたどっていく。
5. 現存の光景を理想の光景へと導く本当のWHYを突き止める。
6. 現存の資源を調べる。
7. 解決法に関する名案を得る。 名案とは、本当のWHYに基づいた案であり、状況を処理するために利用可能な資源(財政、人材、機材、設備、物資、技能など)を賢く使う方法が含まれています。
8. 処理する。または処理法を述べ、その状態が保持されるようにする。 これは確実に効果があるやり方です。
ある光景の中にある誤りに気付くだけで、何の生産物もあるいは現存の光景と比べるための理想の光景もないのであれば、データ分析を行っているとは言えず、その人は間違ったWHYを見付けることになるため、状況は悪化してしまいます。
考えること
人はアウトポイントを基に考えることができなくてはなりません。 これを大雑把に言うと、「大ばか者のごとくに考えられるようになりなさい」ということです。 またこうも付け足すことができるでしょう。「天才のごとく考える能力を少しも失うことなく。」
アウトポイントに全く我慢ならなかったり、直面することができないのであれば、あなたはアウトポイントを見ることはできません。 狂気の人はプラスポイントに我慢ならず、それを見ることもありません。 しかし、いたる所にプラスポイントがあるのに、生産が行われていない、ということもあります。 ですから、その場が崩壊寸前でありながら、何て素晴らしいでしょうと言われてしまうことがあるのです。
その状況に関わっている人々の声を聞き、彼らのWHYを受け入れる人は、重大な危険を冒しています。 もしそれらこそがWHYであったら、物事は改善されていることでしょう。 どのような製品を生産して調査すべきかという話だけをする方が、はるかに安全な方法です。
データを見たり、自分の代わりに観察してくれる人を介したり、自分で直接観察したりして、既存の光景を観察してみてください。 しばしば、何がWHYであり得るかを推測しなければなりません。 そうすることで、「大ばか者のごとくに考えられるようになりなさい」という言葉が持ち上がってきます。
WHYはいくつものアウトポイントをたどって行き着いたところで見付け出されます。 どのアウトポイントも、理想の光景と比較された場合、ひとつの逸脱です。 他のすべてを説明し、理想の光景へと向かう改善の扉を開くような最大の愚行がWHYなのです。
また、プラスポイントを用いて天才のごとく考えることを学ばなくてはなりません。
現在あるいは過去に行われた生産の大きなピークの時期を取り上げます。 これをその直前の現存の光景と比較しなさい。 次にその時に始まったプラスポイントを見付けます。 それらのプラスポイントをたどりなさい。そうすると改善への扉を開いた、最大のプラスポイントとしてのWHYにたどり着きます。 しかし、再び、利用可能な資源を考慮して、名案を得なければなりません。 ですからこれは、上記に述べた一連のステップと同じです。ただし、プラスポイントに対して行うということです。