結婚とは冒険です。 なぜなら、結婚する時、自分の全く知らないことをしようとしているからです。 そして2回試みると、通常は、1回目よりも2回目の方が結婚について知らないのです。

結婚とは家族の礎（いしずえ）となるものです。 それは基盤です。

この社会、この時代において、家族はお互いを労りあい、自己防衛を行い、それ自体で永続するグループです。

文化（同じ信念、生活様式、伝統などを共有している人々のグループ）の基本的な構成単位…家族…が無くなったら、文化は崩壊し、失われるでしょう。

結婚関係とは、ポスチュレートされた関係です。 ポスチュレートされたとは、あるものがそうである、またはそうなると結論づけられた決定です。 つまり結婚とは､ふたりが一緒に創造するものなのです｡ 彼らが行った決定が、結婚の存在する理由です。

人々が創造、または結婚をポスチュレートするのをやめた時に問題が始まります。 それがほとんどの結婚に起こることです。 人々は家族というグループをつくるのをやめてしまいます。 彼らがそれをつくるのをやめたとき、結婚はもはやなくなります。

例えば、週に一度、近所の公園にちょっとした散歩に行き、家の飾り付けや庭の改善、子供たちの宿題を手伝うことなど、定期的に彼らの計画を話す二人がいるとします。 彼らがそのようなことをしているとき、彼らはお互いに、彼らの関係と彼らの家族の将来の創造について話しているのです。 しかしある日、彼らは財政的な困難に出くわします。 彼らは忙し過ぎて、毎週の散歩や、将来の計画をお互いに話すことさえできないと決めます。 夫は家に帰ってきたら、彼はすべての時間をEメールの返信に使い、彼女は請求書を支払うのための追加のお金を作ろうとインターネットを見て回ることにすべての時間を費やします。 彼らは財政問題を処理する計画について一緒に話し合うことさえしません。 彼らは自分たちの結婚と家族をつくるのをやめてしまいました。 まもなく、結婚は終わりました。

それはパートナーの片方が、浮気をしたり、誰かと隠れた関係を始めたりと、結婚という合意を崩壊させるような悪いことをしているせいではありません。 それは人々がしなかったことのせいなのです。 完全に関係をポスチュレートしたならば、あなたはそれを創造し続けなければなりません。 あなたはあなたの行動によってそれをそこに置き続けなければなりません。 そして、それ自体を家族として創造し続けない家族は、家族として存在するのをやめることになります。 結婚について知る必要があるのはこれだけです。

人々が結婚に困難を抱えている場合、何もしなくても結婚は自動的に営まれると期待しているためです。 彼らがそこに置き、一緒にし続けるために何もしなくても、離れずにいるものだと思っています。 残念ながら、そうではありません。 それは、創造されなくてはならないのです。

家族に子供がもたらされたとき、彼もまた家族がグループになることをポスチュレートします。 両親は、もはや彼らの結婚生活を創造しないのであれば、グループとしての家族は崩れ始め、子供は家族というグループが存在するために何でもするでしょう。

事実、子どもが自分自身を傷つけてしまう理由のひとつは、両親に、自分たちの家族に対する責任に気付いてもらうためであることがわかっています。 子供時代の病気やけがは、家族の不和の直後に最も頻繁に起こります。

しかし、両親が一緒にいようが、別れようが、それは子どもが成長し、結婚で成功できるかどうかという将来とは全く関係がありません。 彼の結婚生活の成功は、彼が決断し、その決断をそこに置き続けることに依存しているのです。

あなたが結婚とは自動的に成功するようになっていて、それを維持するために個人的に何かをする必要もない、という考えを持っているのなら、それは失敗、または離婚という結果に終わるでしょう。 しかしあなたが、結婚とは、あなたが存在するようポスチュレートし、創造し続けるものだと理解した上で取り組むならば、あなたはどのような結婚も成功させることができ、失敗している結婚ですら救うことができるのです。