夫婦間のいさかいのためのアシスト
「アシスト」とは、人の不快感を緩和し、また人が事故や病気や動揺からより早く回復するのを助けるために行われるものです。
結婚問題が長い間解決されないまま残されていると、夫婦の間で深刻ないさかいを生じ、夫婦のどちらか、あるいは両者にかなりの感情的動揺を引き起こします。
夫婦がけんかをしたら、以下のようなアシストを使って、けんかによってもたらされた、夫や妻の感情的な問題に対処するのを手助けすることができます。
このアシストは、けんかの後に夫婦でお互いに行うこともできますし、配偶者の片方あるいはその両方を助けるために第三者が行っても構いません。
手順
- その人に、これからけんかから回復する手助けをする、ということを告げます。
- 心地好い椅子を用意し、その人をあなたの向かい側に座らせます。
- その人に向かって、「怒っている夫(または妻)が安全でいられそうな場所を教えてください」と言います。 例えば、もしこれを妻に対して行っているのなら、「怒っている夫が安全でいられそうな場所を教えてください」と言います。
- その人から答えを得て、それにありがとう」や「良いですね」などと言ってアクノレッジ(その人のコミュニケーションが受け取られたことを知らせること)します。
- それからこの人に向かって、「怒っている夫(または妻)が見付ける、あなたが安全な場所を教えてください」と言います。
- 答えを得て、それにアクノレッジします。
- その人が再び幸せな気分になり、自分自身や配偶者、その状況、あるいは人生全般について何らかの認識(何かに対する突然の理解)を得るまで、3~6のステップを繰り返します。 上記の状態が起こったら、「アシストを終わります」と告げます。
その人に対して彼の答えをどう考えるべきかとか、どのように答えるべきかなどと言わないことを確かにします。 彼がアシストを通して何を処理しているのかに関して、彼に助言を与えないようにします。 その人の答えに対して腹を立てないこと。 これは破壊的なことで、アシストから本来得られる益や向上をすべて止めてしまいかねません。
このアシストは、対立を引き起こしたものを処理するものではありません。
いったん当面の動揺がコントロールできるようになったら、そのいさかいの理由も突き止めるべきです。 例えば、結婚相手の親類や友人といった別の人が、夫婦間に動揺を引き起こしているのかもしれません。 いさかいの原因である人が発見(その人は大抵隠れています)されたら、不和は解決します。
あなたは「どのように対立を解決するか」オンライン・コースを行うことによって、対立の隠された源を見付ける方法を学ぶことができます。 見つかった困難の原因がどのようなものであれ、そのための完全な処置を講じ、実行すべきです。
上記に挙げたアシストは、激しい口論をしていた夫婦間の動揺に大きな安心感をもたらし、お互いがコミュニケーションするように戻る助けとなります。