パブリック
「パブリック」とは何でしょう?
あなたは「そのパブリック」という言葉を耳にしますし、映画スターは「私のパブリック」と言います。
辞書で調べてみると、「パブリック」とは組織化された、あるいは一般の人々の集団という意味であることがわかります。
「パブリック」という言葉には、辞書に載ってはいないけれども、広報活動において用いられる専門的な定義があります。
「パブリック」は群集や大衆という意味ではありません。 「パブリック」は聴衆の種類を意味します。 (聴衆はメッセージ、コミュニケーション、プロモーションなどを受ける人々です。)
PRのプロたちにとって人々全般は、別々のパブリックに分けられます。
恐らく、PRの初期の人たちは、「聴衆」という言葉を用いるべきだったのです。 しかし彼らはそうしませんでした。 自分たちのコミュニケーションを受け取るさまざまな種類の受け手を意味する言葉として「パブリック」を用いました。
ですから、この言葉を辞書で見付けることがないのです。 しかし、あなたは「パブリック」という言葉を理解し、それを使わなければなりません。 そうでなければ、多くの間違いを犯すことになってしまいます。
間違ったパブリックへのコミュニケートは、広報活動における誤りの約99パーセントに達しています。 間違ったパブリックに話しかけることはPRの失敗の最大の原因です。 それはあなたが広報活動をするときに心に留めておくべき重要な情報の一部です。
もし高価な車を売っている会社が全ての広告を、学校の子供たちに送られたらどうなるか想像してみてください。 彼らは多くの車を販売はできないでしょう!
では「パブリック」とは何なのでしょう?
広報活動では「パブリック」を常に他の言葉と合わせて用います。 「パブリック」という言葉を単独では使いません。 つまり、広報活動のプロは決して、「ただ」パブリックとは言いません。
「コミュニティーのパブリック」、これはその街の人々を意味し、他のどのような特定のパブリックにも分類されないものです。
「十代パブリック」、これは12歳以上20歳未満の人々を意味します。
「医者パブリック」、これはあなたがリーチしようとしている医学博士たちを意味します。
何百もの異なった種類のパブリックがいます。
何人かの人たちは共通の趣味や職業や何か他のものを持っているかもしれず、それらが彼らを「パブリックのタイプ」にします。 例えば、ゴルフをする人々、ペットとして犬を飼っている人、カーレーサー、そしてジュエリーを売る人々は、みな異なった種類のパブリックです。
広報活動を使うとき、あなたがリーチしたい異なるグループの人々に働きかける必要があります。なぜならそれぞれのパブリックのタイプは異なることに興味を持っているからです。 あなたのプロモーションはその特定のパブリックのためを特別に立案されるので、彼らが何に興味を持っているのかを知る必要があるでしょう。
パブリックに関するこの点は非常に重要です。
広報活動の世界には「子供」はいません ― いるのは「子供のパブリック」です。 十代の男女はいません ― いるのは「十代のパブリック」です。 年配の人たちはいません ― いるのは「年配のパブリック」です。
広報活動を使うとき、あなたの地域にいる巨大な大衆を念頭において考えることはありません。 あなたは大衆の内にあるグループのタイプについて考えなければなりません。
広報活動を行う人は、彼の聴衆を念頭に置かなければなりません。 彼がニュース記事を書くとき、彼はそれを読む聴衆に向けて書きます。
これを行うためには、あなたはまずそのパブリックや聴衆の意見や現実性がどのようなものなのかを知らなくてはなりません。 アンケート調査を行ってそれを見付け出します。
アンケート調査
アンケート調査とは、グループ内の少数の人々から集めた事実、統計、あるいは意見です。
この情報は、グループ全体が何を考えたり感じたりするのかという何らかのアイデアを与えてくれます。 つまり、グループの少数の人々にアンケート調査をすれば、グループの考えを得るために、グループ内の全ての人々にアンケート調査をしなくてもよいのです。
例えば、地域にいる3千人の教師のグループがいるとします。あなたは学校の役員会が望むものを見付け出したいとします。 その教師たちから無作為に選んだ2百人に質問をすることで、その特定の質問に対して3千人の教師たちがどのような意見を持っているのかを知ることができます。 全ての教師に尋ねる必要はないのです。
広報活動を使い、あなたは特別なパブリックの異なったタイプにアンケート調査を行います。 それからその特定のパブリックに影響を与えるようにあなたの資料を提示します。
あなたは、十代パブリックに車椅子の話を提示したり、老人パブリックにミッキーマウスの賞品を提供したりはしません。
パブリックに提供されるすべてのものが、特定のパブリックにリーチするように立案されるべきです。
異なるパブリックを混ぜ合わせてしまうと、失敗します。
正確なパブリックを得て、アンケート調査をに行えば、成功します。
熟練した広報活動はみな、「______パブリック」と呼ばれる、慎重にアンケート調査された明確な、特定の聴衆に狙いを定めます。
そのことを知れば、広報活動という主題を理解することができます。
それを巧みに活用することができれば、あなたは広報活動の分野における専門家なのです。
PRを使う時、最初に的確なパブリックを考え出す必要があります。 はっきりと認識できるいくつかのパブリックのタイプがあるでしょう。
それから、それぞれの異なる種類の反応をアンケート調査して検討する必要があります。
それから、それぞれの異なるパブリックに対して提供すべき、あなたのコミュニケーションを計画し、考え出します。
それから、それぞれの場合に応じた正しいメッセージを正しいパブリックに送ります。 12の異なったパブリックがいれば、12の異なったメッセージがあるでしょう。 それぞれのメッセージが対応するパブリックにとって正しいものです。
広報活動を使う時、あなたは結果...誰かが電話をしたり、手紙を返信したり、あなたのプロモーションへの返答などを追求します。
正しいパブリックに向けられた正しい形での正しいメッセージは、それは結果をもたらします。
間違ったパブリックに向けられた間違ったメッセージは、単に多額の経費がかかるだけで、何の結果も得られません。
正しいパブリックを知れば、彼らに対してアンケート調査を行い、現実性を持って彼らにコミュニケートすることができます。
結果を得たいのならば、誰があなたのパブリックかを知ることです。